散歩していたら、タウンクライヤーが「Britinでイベントをやっているゼ」と教えてくれた。
15人くらいだろうか。
ブリティンの新広場に整列している集団と、一人の黒服の男がいた。
黒服は、ブリティンの首長らしい。
広場の端で遠巻きに様子を眺めていたら、主催者の首長から「おい、あんた。いいところに来たな。参加してってくれよ」と誘われた(実際は、もっと常識的な口調でのお誘いです)。
「俺に声をかけるなんて、首長って男は、さすがお目が高いゼ」
とは言えなかったが、何のことか分からないまま、パーティへの招待とローブとナイフと証書が入った袋を渡され、開かれたゲートをくぐることにした。
どこで何をするのかよく分からないまま、くぐったゲートの先はどこかの神殿だった。
ほんと、なんのイベントか知らないまま、まごついていると
「あんた、ここは初めてかい?力を抜けよ。
いいか、さっき渡したローブを着て、証書を読んで、俺が出した祭壇にそのナイフを追っ立てるんだ。」と首長が言う。(実際は、もっと丁寧な口調の方です)
言われるがまま、その通りにすると、どこかのダンジョンに飛ばされた。
「あんたメイジかい?」
「いや、俺はフェンサーさ。これでも昔は伝・・・」
「そりゃ、ちょうどいい。そこから動くなよ、動いたら死ぬからな。」
と過去の自慢話を語りだせる暇もなく、首長から最前線の1点に立つことを教えられた。
10年ぶりの復帰者には、何をしていいのかさっぱり分からない。
分からないが、そいつは突然に始まった。
Clockworkなエクソダスとか言う、えらく大きなデーモンがやってきて、そいつに狙われる。
- けっ。これでも昔は、Doomで堕落したナントカを求めて戦った槍騎士様だゼ。
減っていくヒットポイントに肝を冷やしながら、メイジ陣から贈られる熱いGreaterHeal網に感謝しつつ、冷静に包帯を自分に巻く。
とにかく死なないことにしよう、元伝説の槍騎士として。
だから包帯だけは絶やさない、自分にだ。
一緒に戦っている仲間が誰が誰だか分からない。
というか誰が横で戦っているのかも分からない、この状況。
だって、はじめてなんだもん。
格好悪いとか、言ってられない。
だって、敵のエクソダスさんに、ダメージは20くらいしか与えられてないの。
敵が硬いのか、自分が弱いのか、さっぱり分からない。
ちっとも貢献できてないことだけは何となく分かった。
こうなったら死なないことで、元伝説の槍騎士感を醸すしかないゼ。
そんなこんなで、エクソダスとかいうボス戦を2周したわけだ。
撃破した後(正確には、自分ではない他のどなたか様が撃破した後)、地面にばらまかれるゴールドをありがたく持てるだけ頂戴し、家路につく。
多少の過去の蓄えは残ってるとは言え、復帰者にお金は大事だからな。
見栄も外聞もないゼ。
そういや誰かが
「表彰状、出たw」
とか言ってたが、後で調べたら自分の鞄にも入っていた、それも2枚。
2周したからかな。
ま、参加賞みたいなもんだろう。
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後でソーサリアの外で(つまりGoogleで)、エクソダス戦について調べてみたら、
・主催者の首長さんは、エクソダスと戦うための人数分の参加券を集めておられている(結構、集めるのは時間もかかるし面倒なものらしい)。そんな気合の入ったイベントに軽い気持ちで飛び入り参加して、本当に申し訳ない気持ちです。
・てっきり参加賞だと思いこんでいた表彰状は、結構な当たりの品らしくて、というか2/2の確率で出るものではなさそう。
ということが分かりました。
首長さん、楽しい一夜、本当にありがとうございました。
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